ビートたけしや松下幸之助等、成功者の中にはトイレ掃除を重視する人が多くいるのは有名な話です。
ネットを見ると「一流の人がトイレ掃除をする理由」についての文章がいくつか見つかります。
そのほとんどがトイレ掃除をすることの精神面での大切さを説いています。
嫌なことを自ら受け入れる姿勢等でしょうか。
今回は、そんな精神論だけではなく、営業現場で実際に役立つ能力がトイレ掃除をすることによって鍛えられるというお話です。
これを意識するだけで、ただのトイレ掃除が営業力アップの脳の筋トレに変わります。
そんな実践的なお話をしたいと思います。
1.キレイなところをキレイにする
トイレ掃除の本質を一言で言うと、一見したところキレイに見えるところをキレイにするお掃除です。それを毎日手抜きせずに繰り返すことで何年経ってもキレイなトイレを保てるのです。
想像してみて下さい。トイレは染みや黄ばみ等が目立ち始めてからではいくら必死に掃除をしても元のキレイな状態には戻りませんよね。
表面的には汚れが見えないところでも、このことに課題意識をもち、毎日キレイにし掃除を続けられるかどうか。それがトイレ掃除の極意なのです。
このことは、トップ営業マンの極意がお客様に言われたことを言われたとおりに提供することにとどまらないことと同じです。
課題として目に見える状態にはなっていないことにも課題感をもち、先手を打ってお客様へ課題感を提供する。一見したところでは課題がないと思いがちなところに課題を見つけていち早く対応する。
これがトップ営業の極意ですので、トイレ掃除はこの能力を鍛えられるのです。
2.ごまかしていると必ずバレる
トイレ掃除にはこれで良いという正解がありません。
どこに汚れが潜んでいるかは見えません。トイレの構造上死角も多く、目も手も届かないところが多いです。
そんな中、手が届かないからと放置するのか。それとも、手が届かなくても何とか掃除をしようと工夫するのかは誰も教えてくれません。
そして、放置すると忘れた頃に手遅れな状態になります。そんなこと誰も教えてくれなかったでは許されません。密室で自主性が問われるのです。
誰も見ていないので一生懸命やったフリだけをしたところで、その日はバレることはありません。
時間が経って、誰にも目に見えるようになるまで時間がかかり、目につくようになった時には手遅れになるのです。
これは営業も全く同じ。会社を出てから報告するのは訪問件数と見込み程度です。それ以外にどのような努力を自主的にしたのか。あるいは、それ以外の時間はずっとゲームをしていたのかは知られることはありません。
このような、日頃からお客様と向き合う姿勢は時間が経つと必ず目に見える結果として現れます。そして、悪い結果が明るみになってからでは、もとの状態に戻すのは並大抵のことではありません。すでに競合相手がいますので。自分達の努力だけではどうにもなりません。
3.自己満足に陥りやすい
自分との闘いです。これで良しというゴールがありません。毎回評価してもらえるわけではないので自分ではしっかりやっている気に陥りがちです。他の人がどれだけ丁寧に、どれだけ頭を使って掃除しているのかを知る機会がありません。なので、自己満足に陥らないように気をつけなければなりません。
これも営業と同じです。営業も基本は一人でやる仕事なので、自分はしっかりやっているという気に陥りがちです。いつも成績優秀な人がある日を境に売上が伸びなくなるのはこの状態なのかもしれません。
4.使い手の立場を意識
トイレの使い手の立場で課題を見つける視点が大切です。ベストな掃除をしていると自己満足するのは意味がありません。常にユーザー目線に立つ必要があります。
お客様目線は営業の基本中の基本です。自分は良い仕事をしていると自己満足する営業担当者に売上を上げ続けられる人はいないはずです。
いかがでしょうか?
日常のちょっとしたことにも課題意識をもつと、なんでもない時間が脳の筋トレ時間に変わります。
みなさんは日頃からトイレ掃除をしていますか。
その時、意識を持って向き合っていますか。
その時に無意識に脳を筋トレしていますか。
最後までお読みいただき誠にありがとうございます。
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