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勝敗は競合ではなく顧客が決める

執筆者の写真: ナカジマナカジマ

会社で働いていると、つい毎月の売上目標や原価計算に追われがちです。組織への貢献にコミットするあまり、気づくと「どうやったら利益をもっと確保できるのか?」等の企業側の都合で考えてしまっていることがあります。


競合他社の動向が気になるあまり、他社と比較して自社の品質や値段や販促はどうなのか?

人材採用であれば、他社と比べて給与はいいのか?採用条件で勝っているのか?等。


これらは全て会社側の都合でモノゴトを見ているのです。

本来であれば最も大切にしなければならないコトへ意識が向かなくなっている状態です。





売上や原価意識、競合他社の動向はもちろん大切なのですが、最も大切にしなければならないのは他でもない「顧客」です。お客様の課題解決です。


お客様が何を課題視していて、何をどのような状態に改善してほしいと思っているかを模索し追求することです。


競合他社に勝とうとするあまり、また、自社の売上と原価を気にするあまり、お客様の存在が会議室から消えていないでしょうか?


売上アップをめざすのであれば、お客様は何を警戒しているのか?何に困っているのか?を探ることが最も大切です。


自分達の商品をいかに売るか?を考えるより、お客様が大金を出してでも欲しいモノを提供できれば売ろうと努力することなく売れていくのは想像できますので。


採用であれば、求職者は就職先を選ぶ時に何が不安材料なのか?どの障害を解決することができればエントリーしてくれるのか?この辺をブレずに模索することが大切です。


自分達の会社の特徴や歴史。実績や今後成し遂げたいビジョン等はすべて企業側が求職者へ伝えたいコトです。それより求職者が求める情報を潔く出すことが大切です。


求職者側の立場に立ち、求職者の不安を解消することができれば、自ずとエントリー数は増えてきます。


例えば、採用戦略を考える際のチェック項目に下記のような点があります。


・コンセプト、ターゲット、他社とのポジショニングSTP、

・給与の改定

・リモートワークや副業の導入

・採用用のWEBサイト制作

・採用用のSNSアカウント設置


しかし、これらはすべて「手段」ですね。

目的は顧客である「求職者」の不安を少しでも解消してもらうこと。最終的に自分にあった職場を見つけて喜んでもらうことです。





以上のことからも、「仕事ができる人」と言われる人は、最も商品知識がある人でも、最も採用市場に詳しい人でもありません。

お客様(求職者)のことを誰よりも知る人なのです。


日頃から相手のニーズを第一に模索し追求し続けている人です。


いかがでしょうか。

お客様のニーズを普段から模索していますか?


それとも、自身の思いの強さが勝ってしまい、自分が伝えたいことばかりを情報発信していますか?

つい、競合他社に勝とうと奮闘していませんか?


結果が出ない時や迷った時こそ「お客様第一」に立ち返る。

チーム作りや商品作り、コンセプトや情報発信を全てブレずにお客様都合で設計できるとチームで取り組む方向もシンプルになり、自ずと成果はついてくることになるはずです。



最後までお読み頂き誠にありがとうございました


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