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マニュアルやパターンの本当の役割

執筆者の写真: ナカジマナカジマ

昔から、マニュアルとパターンが大嫌いでした。


そんなものがあるから、人は合っているか間違っているかばかりに関心を持ち、主体的に一から考えなくなるのだと思っています。


マニュアルやパターンは自分が奮闘してきた道のりを後から振り返った時にできているものだと。そう思ってきました。


そんな中、最近になって、その考え方にプラスしてそれらには、別の意味もあるとふと気づきました。

マニュアルやパターンは真似をしたり合わせたりするためだけに存在するのではないのだと気づいたのです。


結論を先にいうと、マニュアルやパターンは言い換えれば「素案」なのだと。





先人が作ったマニュアルがあるのなら、まずはその通りに一度実行してみると、どこが改善を必要とするか、どこはそのまま使えるかが明確になるのです。


つまり、何が現状に合っていて、何は改善が必要なのかを確かめて、その後飽くなき改善をスタートするためのはじめの基準なのだと。

最初の一歩を踏み出すまでの時間を削減するために存在する道具なのだと定義できたのです。


それは決して、マニュアルやパターン自体を正解であるかのように信じて、それらとは違う動きをしている人を批判するためのものではありません。


全く知識も経験もなく、何がわからないのかがわからない領域を進むための最初の仮説なのです。


これをもとにまずははじめの一歩となる行動をとり、次々とPDCAを回して独自の改善を進めていくための素案なのです。


そう捉えると、時間と労力の短縮に直結する価値の高いものになります。


正解が無い世の中では、失敗しないように計画や議論に時間をかけるより「まずやってみる」ことが大切だと言われて久しいです。

考えたり計画を煮詰めたりするより、まずは走り出し、走りながら改善を繰り返すのです。


そんな「はじめの一歩」を踏み出すまでのリードタイムの短縮と意思決定の速さを助けるのがマニュアルとパターンの価値なのだろうと気づいたのです。


自分の信念がアップデートされるのは楽しいですね。


最後までお読み頂きありがとうございました。


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